なぜ人はうつ病になるのか

うつ病の原因はまだはっきりと解明されていませんが、これまでの研究結果によりますと、感情をつかさどっている脳内の神経伝達物質の機能不全が関係しているのではないかということがわかってきました。
ストレスにさらされている状態が長く続いたり、身体的疲労がたまりすぎますと、脳内で気分や感情をコントロールしているセロトニンとノルアドレナリンがうまく働かなくなり、気分の落ち込みから回復できない症状が出てしまうとされています。
これに加えて、環境の変化も発症の主因となり得ます。
男性と女性では、これらは若干異なっています。
男性の場合は、突然の異動を命じられて職場環境が大きく変わったり、リストラなどで経済的に苦境に陥った時などに症状が出やすいです。
一方女性は、配偶者と義理の両親、その親戚との関係など、家庭内や親戚の問題が病気の原因になりやすい傾向にあります。
女性はホルモンバランスの関係からうつ病を発症しやすいといわれています。
月経や出産などでホルモンの分泌量が激しく変わりますと、抑鬱状態になりやすくなります。
高齢者も配偶者や近親者との死別、社会的に孤立しやすいといったことから、鬱状態になりやすい環境的な要素が多くあります。
性格によってなりやすい病気のタイプも違っています。
例えば、普段から社交的で親切であるけれども、その反面怒りっぽい一面も持つ循環気質の人は、躁状態と鬱状態を繰り返す双極性障害になりやすいです。
仕事に熱心で完璧主義、几帳面、一つのことにこだわりやすい、白か黒かはっきりさせないと気が済まないなどの性格的特徴を持っており、質の高い仕事はできるけれども多くできない執着気質の人も抑鬱状態に陥りやすくなっています。
こういった病気を誘発する性格は、自分1人で変えようとしてもなかなかうまくいきませんが、専門の医師などからカウンセリングいや性格改善の指導を受けることで病気の症状とともに性格も改善できます。

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